物語終盤、レインを襲う最大の悲劇であり、同時に視聴者に鮮烈なインパクトを残したのがデビルガンダムの生体ユニットとして取り込まれてしまう展開です。父であるミカムラ博士の罪状を知り、自責の念からドモンのもとを去ったレインは、ウォン・ユンファによって最終生体コアに仕立て上げられます。
繭のようなカプセルの中で全身を銀色の生体被膜に包まれ、無機質な美しさと悲哀を漂わせる姿は、まさにレイン・ミカムラ屈指の名シーンの一つです。感情を閉ざした冷徹な表情と、女性としての柔らかな身体の対比が、見る者に強烈な背徳感とドラマ性を突きつけました。
今川泰宏総監督をはじめとする制作陣は、この過酷なシチュエーションを通じて、ヒロインの肉体的な艶やかさと精神的な苦悩を極限まで描き出しました。デビルガンダムのグロテスクな異形感と、レインの神聖な美しさが生み出すコントラストは、現在のアニメーション表現と比較しても異彩を放ち続けています。