体操教室の側転指導法において、最も時間をかけて矯正されるポイントが「手をつく順番と角度」です。側転をきれいに回る方法を身につけるには、手と足が一直線上に「1(前足)→2(1手目)→3(2手目)→4(後足)→5(前足)」という規則正しいリズムで接地しなければなりません。
多くの初心者は、1手目と2手目を同時に横並びで床についてしまいます。これでは前転や馬跳びと同じ手の向きになり、骨盤が回転軸に対して直角に開かず、途中で回転が失速します。理想的な手のつき方は以下の通りです。
進行方向に対して前足を真っ直ぐ踏み出したら、1手目は進行方向に向けて縦につき、2手目は90度内側にひねって横向き(進行方向と直角)に置きます。この「手の角度の90度差」を作るだけで肩関節がロックされ、体重を骨で支えられるため、腕の筋力に頼らずとも体が自然と浮き上がります。
さらに側転の着地のコツは、「2手目の手で床を強く押し返す反発力」と「着地点を最後まで目で見ないこと」です。着地時に頭を急激に持ち上げようとするとバランスを崩すため、最後までおへそを進行方向の横壁に向けたまま、後足のつま先から静かにマットを捉える動作が求められます。