育児コミュニティやSNS上では、「ゲップが出ない代わりにおならが異常に多い」「お腹がパンパンに張って苦しそうに泣く」といった切実な悩みが連日投稿されています。
小児科の臨床現場において、おならがよく出る現象はゲップ不足の代償作用として広く知られています。胃から口へ排気されなかった空気は、やがて幽門を通って腸へと送られます。腸管内に溜まったガスは、腸を刺激してお腹の張り(腹部膨満感)や不快感を引き起こし、最終的におならとして体外へ排出されます。
赤ちゃんが手足を激しくバタつかせて顔を真っ赤にしている時は、お腹の中にガスが溜まって苦しがっているサインです。このような場合は、以下のステップで腸内のガス抜きを試みてください。
- 「の」の字マッサージ:おへそを中心に、時計回りに優しく「の」の字を描くようにお腹を撫でる。
- 足の曲げ伸ばし運動:赤ちゃんの両足首を優しく持ち、自転車をこぐようにゆっくりと交互に曲げ伸ばししてお腹を刺激する。
- 抱っこでの体位変換:横抱きから縦抱きへ、あるいは保護者の腕の上にうつ伏せに乗せる(ローリング)ことで腸管内の気泡を移動させる。
多くの親が「自分の出し方が下手だから苦しめているのではないか」と自分を責めてしまいがちですが、赤ちゃんの腸管運動は未熟なのが当たり前です。おならとしてしっかり排出できているのであれば、生理現象として正常に機能している証拠でもあります。