帝京高校が甲子園の土を再び踏むために避けて通れないのが、東東京における宿敵たちとの死闘です。甲子園準優勝を経験した関東第一、甲子園常連校の二松学舎大付、さらには実力校の城東や修徳など、東東京は全国屈指の超激戦区です。
近年の東東京大会において、帝京は準決勝や決勝などの大一番で涙をのむ展開が続いてきました。ライバル校を打ち破り、頂点を極めるための絶対条件は次の2点に集約されます。
1つ目は、「イニング先頭打者の徹底封じ」です。強豪校との対決では、四球や失策で先頭打者を出塁させたイニングの失点率が7割を超えます。球速以上に低めへの制球と、初球のストライク率をどこまで高められるかが投手陣の生命線となります。
2つ目は、「終盤7・8・9回の集中力と守備の意思疎通」です。神宮球場のスタンドが異様な熱気に包まれる夏の終盤、ワンプレーの迷いが命取りになります。金田監督が進める「選手同士の対話型野球」が、修羅場のグラウンドでどれだけ冷静な判断として機能するか。名門復活へのラストピースは、プレッシャーを凌駕する組織の結束力に他なりません。