横浜ドリームランド閉園の真相|幻のモノレールと五重塔の現在

横浜ドリームランド閉園の真相|幻のモノレールと五重塔の現在

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かつて訪れた人々の記憶に刻み込まれているのは、現在のテーマパークでは見られない大胆かつ独創的なライド群でした。ネット上の回想録や当時の来園者の手記、SNSコミュニティに寄せられた証言を照らし合わせると、当時のドリームランドがいかに時代を先取りしていたかがよく分かります。

象徴的だったのが、人工池を舞台にした本格的な潜水艦アトラクション(海底探検)です。本物の水深を持つプールにレールを敷設し、乗客を乗せた潜水艦型の大型ライドが実際に水中に潜航。丸い窓の外を色鮮やかな魚の模型や海底都市、突如現れる巨大怪獣が横切る演出は、昭和30〜40年代の子どもたちに「本物の深海にいる」と信じ込ませるほどのリアリティと驚愕を与えました。

さらに後年まで名物として愛されたのが、スリル満点のワンダーホイール観覧車です。一見すると通常の大観覧車ですが、外周に固定されたゴンドラのほかに、回転に伴って内側の楕円形レールをゴンドラ自体が急降下・スライドする驚異のギミックを備えていました。最高到達点からいきなり内側へ滑り落ちるような強烈な浮遊感と恐怖は、「絶叫マシンファンも思わず悲鳴を上げる名機」として語り草になっています。

先行して1961年に開業していた奈良ドリームランド(奈良県奈良市)とは兄弟関係にあり、東西で日本のレジャーブームを牽引しました。西洋の城を模したメルヘン調の奈良に対し、横浜は五重塔ホテルに代表される「和洋折衷の未来志向」という独特のエキゾチシズムを放っていた点が、今なお昭和サブカルチャーや建築ファンの心を掴んで離さない理由となっています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。