AKIRA(EXILE)主演でリメイクされた2014年版『GTO』において、菊池風磨に与えられた役名は葛木隆一(かつらぎ りゅういち)でした。物語の舞台となる明修湘南高校2年A組で学級委員長を務め、学年トップクラスの学力を誇る正統派の優等生というキャラクターです。
しかし、その端正な佇まいの裏側には深い闇と歪みが隠されていました。父親を早くに亡くし、教育熱心な母親・葛木幸恵(演:角替和枝)から「一流大学に入ることだけが正解」という過酷なプレッシャーをかけられ、家庭内で極限の精神的孤立に追い込まれていたのです。鬼塚英吉が赴任してきた当初は、他の生徒たちと同様に冷ややかな視線を向け、大人の欺瞞を激しく警戒する防衛反応を見せていました。
菊池は当時19歳。現役大学生として学業と芸能活動を両立していた自身のリアルな背景も重なり、優等生の仮面の裏にある孤独と焦燥を驚くほど繊細なトーンで表現し、物語中盤のキーパーソンとして圧倒的な存在感を放ちました。