「内臓脂肪も水太りも気になるから、朝に防風通聖散、夜に防已黄耆湯を飲めば倍速で痩せるのでは?」という危険な自己判断をする方がいますが、この2剤の併用は絶対に避けてください。
最大の理由は、両方の処方に含まれている「甘草(カンゾウ)」の過剰摂取リスクです。甘草の主成分であるグリチルリチン酸を許容量を超えて摂取すると、体内のカリウムが排出され、血圧上昇、浮腫、筋力低下を引き起こす「偽アルドステロン症」という重篤な副作用を誘発する恐れがあります。
さらに、熱を冷まして下す防風通聖散と、胃腸を温めて水を巡らせる防已黄耆湯は、漢方理論上ベクトルが相反します。同時に服用することはお互いの効果を打ち消し合い、副作用のリスクだけを二重に背負う行為に他なりません。