ネット上のQ&Aサイトなどで散見される誤解のひとつに、「窓口で50枚ずつ複数枚の入金伝票に分ければ、無料で大量入金できるのではないか」というものがあります。
結論から申し上げますと、同日中に同一名義人が複数回に分けて入金伝票を提出しても、合計枚数で合算して手数料が判定されます。家族名義の口座を使い分けるなどの極端な抜け道も、実質的な同一取引とみなされれば合算対象となるため、窓口での分散持ち込みは通用しません。
もうひとつの盲点は「硬貨の枚数カウントを銀行任せにするリスク」です。窓口に大量の硬貨を持ち込み、「何枚あるかわからないので数えてください」と依頼した場合、枚数を数え終わった時点で手数料のランクが確定します。「思っていたより手数料が高いからやめます」と断っても、算定作業そのものに対する手数料を求められるトラブルがあるため、自宅である程度の枚数を数えてから持ち込むのが自衛の基本です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
行動経済学や家計防衛の観点から見ると、硬貨の処理にかける「時間コスト」と「金銭コスト」のバランスをどう取るかが極めて重要です。
【福岡銀行での硬貨入金が向いている人】
- 平日の日中に福岡銀行の店舗内ATMへ通える環境にある人
- 小銭の総数が数百枚程度で、100枚ずつ数回に分けてATM入金する手間を惜しまない人
- 50枚以下の小銭を計画的に口座へプールしたい人
【他の手段を検討すべき人(慎重になるべき人)】
- 数千枚単位の1円玉・5円玉など、額面に対して枚数が極端に多い小銭を抱えている人(手数料負けの確率が極めて高い)
- 平日の日中に銀行へ行く時間が取れず、土日祝日しか動けない人
- 事業売上で毎日大量の小銭が発生し、キャッシュレス決済の導入や商工中金等の別スキームを検討していない事業者
1円玉や5円玉が大量にある場合は、銀行へ持ち込まずにセルフレジ(スーパーやドラッグストア)での日々の買い物で少しずつ消費するか、交通系ICカード(Suica・SUGOCA等)の券売機チャージで端数を消化する方が、手数料を1円も取られず手元資金を100%有効活用できます。