ネット上では「L字型の平屋は割高になる」という噂が散見されますが、これは単なる噂ではなく構造的な必然です。同じ延床面積35坪であっても、真四角の総二階やシンプルな正方形の平屋に比べ、L字型は外壁の表面積(外周長)と基礎の長さが長くなります。コーナー部分(出隅・入隅)の役物建材や止水処理の手間、屋根の取り合い部の施工費用が上乗せされるためです。
国税庁や住宅金融支援機構のデータ、主要ビルダーの価格相場をもとに、2026年現在の建築コストを比較すると以下のようになります。
さらに見過ごせないのが35坪平屋の固定資産税と維持費です。平屋は基礎と屋根の面積が2階建ての約2倍になるため、固定資産税評価額が高めに出る構造を持っています。L字型の場合、外壁材や複雑な屋根金物の数量が増えることで再建築価格が高く算定され、初年度の固定資産税が箱型平屋よりも年額で1万〜2万円ほど高くなるケースがあります。将来の塗装メンテナンス費用も含め、長期的な資金計画を立てておくことが不可欠です。