ネット検索でも「何巻何話のシーンなのか?」という疑問が多く寄せられていますが、該当の場面が描かれたのは集英社ジャンプ・コミックス第35巻のラストを飾る其之四百十七(第417話)「セルゲームの結末」です。当時の週刊少年ジャンプ1993年35号に掲載され、連載開始から約9年にわたり最前線で闘争を繰り広げてきたベジータが初めて見せた「敗北宣言」として、伝説のサブタイトルとともに語り継がれています。
愛蔵版である『ドラゴンボール 完全版』では第28巻に収録されており、東映アニメーション制作のテレビアニメシリーズでは『ドラゴンボールZ』第191話「戦いは終った…ありがとう悟空」(1993年6月30日放送)のエンディング直前に描かれました。原作では、神殿でデンデの治療を受け復活した未来のトランクスに対し、背を向けたまま言葉を交わさず立ち去り、ひとり神殿の片隅で腕を組みながら「カカロットめ……死にやがって……」「オレは……もう……たたかわん……」と心の中で呟いて飛び去る構成となっています。
アニメ版では、声優・堀川りょう氏による抑え込んだ慟哭と虚脱感が漂う重厚な演技が乗り、夕暮れの切ないスコアとともに演出されたことで、原作以上にベジータの深い喪失感が強調されました。