ネット上のコミュニティで「最難関レベルの識別難度」と評されるグレイシアの色違いですが、両者を横に並べて詳細に観察すると、開発陣が施した極めて繊細なカラーシフトの意図が浮き彫りになります。単なる色変えではなく、氷雪の結晶を思わせる明度調整が行われているのです。
グレイシア色違い通常色比較における最大の着眼点は、メインの皮膚(体毛)カラーと、頭部キャップ・耳・靴下(四肢)・尻尾に配置されたアクセントカラーの「明暗の反転現象」にあります。通常色のグレイシアは、ボディ全体が落ち着いたライトティール(緑みを帯びた水色)であり、耳先や尻尾の菱形パターンには深みのあるダークネイビーが配されています。これに対し、色違い個体はボディが抜けるようなフロストホワイトに近い極淡いミルキーブルーへとトーンアップし、逆に菱形パーツや靴下の部分は彩度の高い鮮烈なシアン(スカイブルー)へと変化しています。
つまり、通常色は「淡い水色×濃い紺色」というコントラストであるのに対し、色違いは「発光するような白銀水色×鮮明なアクアブルー」という構成です。手元で静止画をじっくり見比べればその気品ある差異は明白ですが、フィールド上の動きや光源の変化が加わると、人間の視覚認識を惑わすトラップへと変貌します。