SNSや大手旅行口コミサイト、現地の観光案内所前での実態取材を行うと、太閤橋交差点がいかに「観光客の迷いやすいハブ」になっているかが鮮明になります。
「京都行きのバスに乗るため太閤橋で待っていたら、JRバスではなく阪急バスだった。乗り場が上にあると知った時には発車3分前。坂道を走ったが扉が閉まり、次の便まで1時間以上待つことになった」(20代・女性観光客の投稿)
「神鉄の駅前にいたので旅館の送迎バスを呼んだら、ドライバーから『太閤橋の信号を渡った川沿いのスペースでお待ちください』と言われ、道が分からず合流まで15分ロスした」(50代・夫婦旅行者の体験談)
現地を観察すると、太閤橋交差点の角に佇む有馬温泉観光協会案内所には、平日・休日を問わず毎時間のように駆け込んでくる旅行者の姿が見られます。観光協会の担当窓口で頻繁に交わされているのは、「いま持っているこのチケットのバスはどこから出ますか?」という質問です。
特に平日夕方や日曜の15時から17時にかけては、チェックアウト後の観光を終えた帰宅客が一斉にバス停へ集中します。手元の乗車券に記載された停留所名が単に「有馬温泉」としか書かれていないケース(予約代行サイト等のバウチャー)もあり、これが運行会社の判別を難しくさせる一因となっています。掲出されている太閤橋バス停時刻表をその場で凝視しても、他社の運行便は当然掲載されていないため、現場での混乱に拍車をかけているのです。