1965年、東京都に生まれた佐藤可士和氏は、成蹊高等学校を経て多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科を1989年に卒業しました。幼少期から絵を描くことに没頭し、大学時代に培った緻密なデッサン力と構成力は、後のクリエイティブワークの強固な土台となっています。
新卒で入社した大手広告代理店・株式会社博報堂では、アートディレクターとして頭角を現しました。伝説的ロックバンド・SMAPのCDジャケットやプロモーション演出、ホンダ「ステップワゴン」の広告キャンペーンなどを担当し、型破りなメディアジャック手法で広告賞を総なめにします。街頭メディアを巧みに連動させたダイナミックな仕掛けは、当時の広告業界に強烈なインパクトを与えました。
2000年、11年間勤めた博報堂を退社し、自身のクリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立。独立後は広告という枠組みを飛び越え、企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)設計、空間デザイン、プロダクト開発、ビジネスモデル構築までを包括する「クリエイティブディレクション」の領域を確立していきます。