豆柴の大群の歴史を語る上で避けて通れないのが、度重なるメンバーの脱退劇です。とりわけ初期メンバーの離脱は、多くのファン(通称・豆粒)に大きな衝撃を与えました。
なかでも象徴的だったのが、カエデフェニックスの脱退と芸能界引退です。2019年の番組オーディション最終選考で一度はクロちゃんに落選させられながらも、クロちゃんの私情(個人的な好意)が原因だったことが露見して大どんでん返しで加入を果たした彼女は、グループ随一のシンデレラストーリーを体現していました。しかし、2022年12月の全国ツアーファイナルをもってグループを離れ、芸能活動そのものに終止符を打ちました。
当時の公式発表および本人の手記では「自分自身の将来を真剣に見つめ直した結果」と説明されました。全国規模の過密なライブツアー、WACK特有のハードなフィジカルトレーニング、そしてバラエティ番組発という特殊なプレッシャーの中で、一人の女性としての将来設計とアイドル活動との間で深い葛藤があったことは想像に難くありません。
さらに2023年末には、グループのダンスリーダーであったハナエモンスターと、圧倒的なハイトーンボイスで楽曲を彩ったミユキエンジェルが相次いで脱退。初期の5人体制から一気に2名が抜けるという最大の危機を迎えました。関係者の証言によると、結成4年目を迎えて音楽性の深化を目指す中で、個々のアーティストとしての方向性や、番組発のパブリックイメージから脱却したいという意識のズレが表面化したことが要因とされています。