境界性人格障害が治るきっかけとは?回復者の転機と寛解への道筋

境界性人格障害が治るきっかけとは?回復者の転機と寛解への道筋

境界性人格障害が治るきっかけとは?回復者の転機と寛解への道筋の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

自然経過を待つだけでなく、積極的な治療介入によって回復期間を大幅に短縮することが可能です。現在、国際的な治療ガイドラインで第一選択として推奨されているのが専門的な心理療法です。

代表格である弁証法的行動療法(DBT)は、マインドフルネス、苦痛耐性、感情調節、対人関係調整の4つのスキルを集中的に訓練します。「感情が暴走した瞬間にどう身体を冷やすか」「自傷衝動をどう別の行動に置き換えるか」といった具体的かつ実践的な対処法を学ぶため、危機介入において絶大な効果を発揮します。

さらに注目を集めているのがメンタライゼーションに基づく治療(MBT)です。自分や他者の行動の背景にある「感情・意図・信念」を推論する力(メンタライジング)を養います。「相手の返信が遅い=自分は嫌われた」という短絡的な決めつけを疑い、「相手も仕事で疲れているのかもしれない」と複数の文脈で捉え直す柔軟性を獲得していきます。

一方、薬物療法はあくまで「感情の波を一時的になだらかにする補助輪」に過ぎません。抗精神病薬の微量投与や気分安定薬、抗うつ薬(SSRI)が対症療法として用いられますが、人格構造そのものを変える薬は存在しないため、心理療法と並行して進めることが基本方針となります。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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