家庭用空調の効率化を牽引してきたのが、国の省エネルギー法に基づくトップランナー基準だ。電気ヒーターのように「電気を直接熱に変える」方式と違い、大気中の熱をかき集めて室内に運ぶヒートポンプは、投入した電気エネルギーの数倍もの熱エネルギーを生み出す。
一般的な電気ストーブのエネルギー効率(COP)が約1.0にとどまるのに対し、最新の省エネ空調機はCOP5.0から6.0を超えるものも珍しくない。つまり、同じ暖かさを得るために必要な電気代は圧倒的にエアコンの方が安上がりなのだ。「エアコンは電気代が高いから」と小型の電気ヒーターを長時間つけっぱなしにする行為は、経済的な観点から見れば完全に本末転倒と言わざるを得ない。