閉ざされた空間である介護施設内の恋愛事情は、外部からうかがい知れないほどダイナミックです。特別養護老人ホームや有料老人ホームの現場では、フロア内での手繋ぎデートや特定の相手への執着、さらには入居者同士の三角関係が日常的に発生しています。
「認知症の進行に伴って理性のブレーキが緩み、異性の部屋に夜間忍び込んでしまう事案もある」と都内の介護施設ケアマネージャーは打ち明けます。こうした高齢者の性事情と恋愛心理は、本能的な愛情欲求と自己肯定感の確認が密接に絡み合っており、スタッフ側も頭ごなしに否定するのではなく、プライバシーの保護とトラブル防止の間で繊細な対応を迫られています。