進化予想イラストの過熱は、コミュニティに何をもたらしているのでしょうか。実際に予想イラストを投稿し、数万のリポストを獲得したある海外クリエイターの手記には、創作の喜びと予期せぬ恐怖が生々しく綴られています。
「私はただ、次の冒険に思いを馳せ、自分の大好きなポケモンの未来の姿を紙の上に描き出しただけだった。しかし翌朝起きると、私のイラストはトリミングされ、中国語のウォーターマークが貼られ、『ゲームフリークからの極秘流出リーク』としてYouTubeのサムネイルに使われていた。DMには『嘘つき』『リークで興ざめさせられた』という罵詈雑言が数百件届いていた。自分の純粋なファンアートが、誰かを騙す凶器に変貌してしまったショックは今も消えない」
ネット上の掲示板やSNSでは、こうした事態に対するファンの複雑な感情が渦巻いています。
「タイムラインに流れてきたイラストがあまりに凄すぎて、本物だと信じ込んでしまった。公式発表を見た瞬間、予想絵の方がかっこよかったと感じてしまい、公式に対して勝手に落胆してしまった自分がいて自己嫌悪に陥った」(20代・会社員)
「予想イラストを見るのは発売前の最大の楽しみ。公式が発表されるまでの『ああでもない、こうでもない』と語り合っている時間こそが、ポケモンというコンテンツの醍醐味だと思う」(10代・学生)
このように、ファンダムの熱量は時にコンテンツへの愛着を深める起爆剤となる一方で、過度な期待やフェイクの拡散によって、公式のクリエイティブに対する不当な失望を生み出す両刃の剣となっているのが現場のリアルです。