近年、メディアやアート業界を大きく驚かせたのが、彼女の画家としての本格的な始動です。
ハ・ジウォンは2021年頃から本格的に絵画作品を発表し始め、ソウル市内のギャラリーで個展を開催。彼女が描く作品は、強烈な色彩と抽象的な筆致が特徴であり、展示会には多くの美術愛好家やコレクターが駆けつけました。「芸能人の片手間の趣味」という当初の冷ややかな見方を跳ね返し、美術評論家からも「内面にある生々しい感情とエネルギーの昇華が認められる」と確かな評価を得ています。
この創作活動の根底には、人生で直面した過酷な試練が深く結びついています。2018年、同じく俳優として将来を嘱望されていた実弟チョン・テスが34歳の若さでこの世を去りました。最愛の弟を突然失った彼女は、深い悲嘆に暮れ、一時は活動の制限を余儀なくされました。
彼女は後に、言葉にできない喪失感や混乱をキャンバスにぶつけることで、自らの心を癒やし、再び前を向くための精神的カタルシスを得ていたことを告白しています。悲劇から逃げるのではなく、自らの内省を通じてアートへと転換した彼女の姿勢は、多くの人々に勇気を与えています。