ローバーミニを検討する際、誰もが直面するのが「メイフェア(Mayfair)」と「クーパー(Cooper)」の二大巨頭の選択です。中古車市場の大半を占めるこの2グレードは、日常の実用車としてのキャラクターと、スポーティなヘリテージモデルとしての立ち位置で明確に作り分けられていました。
当時の日本正規導入モデルにおけるローバーミニグレード一覧を振り返ると、極めて戦略的なヒエラルキーが敷かれていたことが分かります。
- スプライト(Sprite):1990年代前半に廉価版・入門機として用意されたベースグレード。フェンダーモールや簡素な内装が特徴。
- メイフェア(Mayfair):日本市場の主力として長年愛された高級実用グレード。落ち着いた単色ボディ、チェック柄モケットシート、ウッドパネルを配したシックな英国調。
- クーパー(Cooper):1990年に限定車として1.3リッターキャブ車で電撃復活を遂げ、1992年からインジェクション(1.3i)のカタログモデルとなった看板スポーツグレード。
- ケンジントン(Kensington):1990年代中盤に登場したラグジュアリー仕様。本革シートやエアコンを標準装備し、落ち着いた大人のサロン空間を構築。
- 限定記念モデル(ポール・スミス、40thアニバーサリー等):末期に登場した特別仕様車群。専用カラーや特別仕立てのメーターパネルを装備。
とりわけ議論が白熱するメイフェアとクーパーの違いを、客観的データとメカニズムの観点から下表で比較します。