外側からのケアと同時に不可欠なのが、体内の余剰ナトリウムを強制的に尿として排泄するインナーアプローチです。鍵を握るのは必須ミネラルである「カリウム」の働きです。
前夜に塩分を摂りすぎた朝、真っ先に口にすべきはカリウムを豊富に含む飲み物と食品です。無塩のトマトジュース(200ml中に約500mg以上のカリウム含有)や、野菜ジュース、ココナッツウォーターは吸収が早く、忙しい朝の解毒ドリンクとして最適です。また、朝食にバナナ1本、アボカド半分、あるいはキウイフルーツをプラスするだけで、腎臓でのナトリウム再吸収が抑制され、利尿が促されます。
日常の水分補給としては、利尿作用と血流促進効果を併せ持つ「ハトムギ茶(ヨクイニン)」や「小豆茶(あずきちゃ)」、「コーン茶」が推奨されます。小豆茶に含まれるサポニンやポリフェノールには強力な抗酸化作用と利尿作用があり、古くからむくみ対策の妙薬として重宝されてきました。一方で、朝一番の濃すぎる緑茶や大量のコーヒーは、カフェインによる利尿作用で一時的に水分を出すものの、胃腸への負担や自律神経の交感神経優位による末梢血管収縮を招く場合があるため、常温の水と交互に飲む配慮が必要です。
さらに、首や肩のコリが顔のむくみを慢性化させている見落とされがちな事実にも着目しなければなりません。僧帽筋や肩甲挙筋、後頭下筋群が硬直して筋膜が癒着すると、頭頸部から胸元へと向かう深層リンパ管や内頸静脈が物理的に圧迫されます。朝、洗面台に向かう前に、両肩を大きく後ろに回し、首をゆっくりと左右に倒して胸鎖乳突筋をストレッチする「筋膜リリース」を取り入れるだけで、顔からの排水効率は飛躍的に向上します。