本町館の歩みは、地域の近代産業の発展と軌を一にしています。本町館の歴史は、地域の豪商が迎賓施設兼別邸として建築したことに端を発し、その後は国内外の要人をもてなす高級旅館として幾多の歴史的会談の舞台となってきました。
高度経済成長期やバブル期の開発ラッシュに晒されながらも、地元有志や建築専門家による粘り強い保存運動によって解体の危機を乗り越えてきました。2020年代に入ってからは、地域のヘリテージツーリズム推進事業の一環として官民協働のファンドを活用したリノベーションが実施され、単なる宿泊施設にとどまらない「生きた文化遺産」としての再生モデルを確立しています。