農園の現場や園芸愛好家のSNS・コミュニティでは、化成肥料に対する生々しい体験談が日々共有されています。
市民農園を借りて5年目になる都内在住の栽培者は、自身の転換点を次のように振り返っています。「最初は無農薬・完全有機に憧れて油かすと鶏ふんだけで育てていました。しかし夏場にコバエが大量発生して近隣区画から苦情を受け、雨続きの年は分解が進まずトマトの樹勢がガタ落ちに。翌年から植え付け時のベースを完熟牛ふん堆肥にし、生長期の追肥を『8-8-8』の普通化成肥料に切り替えたところ、害虫トラブルが消え、収穫量が前年比で約1.8倍に跳ね上がりました」。
一方、園芸相談サイトでは「規定量のスプーン1杯を与えたつもりが、翌週にナスが萎れて枯れてしまった」という痛ましい失敗談も絶えません。現場の失敗事例を精査すると、プランターの容量に対して目分量で投与していたり、株元近くの土を掘って肥料を埋め込んだ結果、根と肥料がダイレクトに接触して吸水機能を破壊していたケースがほぼ100%を占めています。