広島の繁華街・流川や薬研堀の雑居ビルを歩くと、看板を極力目立たせずにひっそりと佇む扉を見つけることができます。多くのビギナーが抱く「鎖で繋がれた人々がひしめく危険な場所ではないか」という先入観は、店内に一歩足を踏み入れた瞬間に覆されることがほとんどです。木目調の落ち着いたカウンターに上質な酒瓶が並び、一見するとオーセンティックバーと見紛う空間が広がっています。
取材に応じた流川の老舗フェティッシュバーのマスターは、客層の変化についてこう語ります。
「ここ数年、特に2026年最新SMバー事情として顕著なのは、客層の多様化です。昔のようなディープな愛好家だけでなく、カルチャーやアートとしての緊縛に興味を持った20代から30代の女性が、平日の仕事帰りに一人でふらりと来店されるケースが日常茶飯事になりました」
かつては敷居が高いとされたSMバー女性一人参加ですが、現在では店舗側も防犯と安心の確保に細心の注意を払っています。男性客による無遠慮なナンパや泥酔した状態での絡みは厳しく禁じられており、カウンター内には経験豊富な女性スタッフや女王様が常駐。初来店であることを告げれば、メニューの頼み方から店内の見学マナーまで丁寧にエスコートしてくれます。「女性が一人でゆっくりお酒を飲みながら、非日常の緊縛美を眺めて感性をリセットできる場所」として、広島の感度の高い層に定着しているのが流川のリアルな現場です。