地方厚生局は、単なる書類の受理機関ではない。国民の健康維持と社会保障制度の持続性を現場レベルで担保する、いわば最前線の司令塔だ。中部・北陸ブロック行政を束ねる本局は、名古屋市中区に本拠を構え、各県に駐在する事務所とともに地域全体の医療インフラを監視・支援している。
業務範囲は驚くほど多岐にわたる。医師や歯科医師、薬剤師に対する公的資格の管理から、年金・福祉関連の監督、さらには広域にわたる感染症対策の連携まで、市民生活の根底を支える機能が凝縮されている。だが、民間医療機関にとって最も身近であり、同時に最も緊張感を強いられる接点となるのが、保険適用の可否を握る指定業務と、それに付随する指導監査業務であることは言うまでもない。