もちろん、課題がゼロというわけではない。市場の一部からは「株主還元に資金を回しすぎることで、次世代メモリの研究開発費が圧迫されるのではないか」という懸念の声も聞こえる。100層、200層を超える超多層化競走は終わりが見えず、クリーンルームの拡張や最新露光装置の導入には途方にもない資金が必要だ。
この点について、業界アナリストの視線は冷静だ。「現在の同社の収益水準であれば、年間の研究開発費や設備投資を十分に賄った上で、自社株買いを継続する余力がある」との見解が主流を占める。還元と投資の二輪駆動こそが、グローバル競争を勝ち抜くための唯一の解なのだ。