大阪平野の防災において最後の砦となるのが、淀川・大和川の河川敷防波堤と、大阪湾沿岸に鎮座する三大防潮水門(木津川・安治川・岩崎運河)です。昭和の室戸台風やジェーン台風での猛烈な被害を教訓に整備された巨大なアーチ型水門は、外海からの高潮が市街地へ侵入するのを力強く阻みます。
しかし、高潮を防ぐために水門を完全に閉鎖すると、今度は市街地に降った大雨を海へ排出できなくなる「内水氾濫」のリスクが跳ね上がります。東成区や城東区などの低地エリアでは、下水道からの逆流や道路の冠水が過去にも多発しました。「堤防があるから大丈夫」という思い込みを捨て、哈気(ハザードマップ)で自宅周辺の水没リスクを再チェックすることが不可欠です。