2017年、代表初の女性監督として就任したのが中田久美だ。天才セッターとして鳴らした現役時代の勝負強さと、徹底的なプロ意識をチームに注入しようと試みた。しかし、自国開催となった東京五輪は新型コロナウイルスによる1年延期という前例のない事態に見舞われ、チーム作りの狂いを余儀なくされた。結果は予選ラウンド敗退。中田の涙は、世界の進化の速さと自国開催の重圧を物語っていた。
東京の敗戦を受け、日本バレーボール協会が再び白羽の矢を立てたのは真鍋政義だった。第二次真鍋体制では、古賀紗理那を中心据えたスピードと守備力の再構築に着手。2024年パリ五輪での戦いはメダル奪還こそ叶わなかったものの、強豪ブラジルやイタリアと互角に渡り合う粘りを見せ、日本バレーの地力を再証明した。