女性が体毛をありのままに披露する試みは、決して昨日今日始まった突発的な現象ではない。歴史を振り返れば、常識に風穴を開けてきた先駆者たちの姿がある。ポピュラーカルチャーの象徴であるポップスの女王マドンナは、1980年代から自身のナチュラルな体毛を隠さず公開し、男性優位の視線や商業主義的な美の型にはまることを拒絶してきた。
さらに世界中を驚かせたのが、1999年の出来事だ。大ヒット映画『ノッティングヒルの恋人』のワールドプレミア会場で、女優ジュリア・ロバーツがノースリーブのドレスから脇毛を見せて笑顔で手を振った瞬間は、メディア史に刻まれるアイコンとなった。当時は過激なバッシングも起きたが、彼女の行動はファッション誌『Vogue』などのメディアを巻き込み、「美の定義とは誰のためにあるのか」という本質的な問いを世界に投げかける契機となったのだ。