臨床の現場であるメンタルヘルス・カウンセリング業界からは、表層の強さとは裏腹な、意外な心理的メカニズムが報告されている。カウンセラーのもとを訪れる「気の強い」と周囲から見なされる人々の中には、極度の傷つきやすさを隠すために、強固な防衛体制を構築しているケースが少なくない。
日本の学術的拠点である日本心理学会などで発表される研究においても、強い態度の裏に潜む「拒絶への恐怖」や「自己保護の心理」が指摘されている。攻撃的に見える態度は、他者に主導権を握られ、傷つけられるのを未然に防ぐためのプロテクターなのだ。
「誰も頼れない」「完璧でなければならない」という強い悲壮感やプレッシャーを抱え込み、孤立無援の恐怖と戦っているケースも珍しくない。この意外な本音を理解することが、彼女たち・彼らとの関係性を読み解く鍵となる。