憧れのモスグリーンを選んだはずなのに「仕上がりがイメージと違った」「近所から浮いてしまった」という失敗談は後を絶たない。後悔しないための鍵は、サッシや屋根、アクセントカラーとの配色バランスにある。住宅カラーコーディネーターの見解によれば、緑は補色や同系色の組み合わせによって表情が劇的に変化する極めて繊細な色なのだ。
まず押さえるべきはサッシ枠との相性だ。黒(ブラック)のサッシを合わせれば、全体がキュッと引き締まり、現代的でシックなアーバンモダンに仕上がる。一方で白(ホワイト)のサッシを選ぶと、北欧風やアメリカンヴィンテージのような軽やかで愛らしい雰囲気を演出可能だ。また、金属感のあるステンカラーやシャイングレーは、モスグリーンの持つ渋みを引き立て、大人っぽい落ち着きを与える。
屋根色との組み合わせにも黄金律が存在する。最も失敗が少ないのは、ダークグレーやチャコールブラック、あるいはダークブラウンといった落ち着いた濃色だ。外壁が落ち着いたトーンだからこそ、屋根に引き締め色を置くことで建物全体の重心が下がり、重厚感のある美しいシルエットが完成する。さらに、軒天(のきてん)やドアに木目調を取り入れる裏ワザを使えば、自然素材の温かみが加わり、一気に邸宅感が高まる。