数字上の順位表だけでは見えてこないのが、ワールドカップ予選特有の過酷な現場環境です。欧州組が8割以上を占める現在の日本代表にとって、時差10時間以上、移動距離数万キロに及ぶインターナショナルマッチウィークは、コンディション維持との戦いそのものです。
日本代表の主将を務める遠藤航選手は、公式記者会見や中継インタビューで次のように語っています。
「順位表で首位に立っているからといって、中東アウェーや完全アウェーのスタジアムで簡単に勝てる試合はひとつもない。外から見れば『勝って当たり前』に見えるかもしれないが、ピッチ上では90分間、常に極限の緊張感の中で戦っている」
この言葉が象徴するように、気温35度を超える中東アウェーや、芝が深くボールスピードが抑制されるピッチコンディションなど、数字には表れない障害が選手たちを苦しめています。SNSや掲示板コミュニティでは「快勝して当たり前」「大量得点を期待」といったファンの声が高まりがちですが、現場の選手やコーチ陣は「勝ち点3を愚直に拾い切ること」を最優先事項として捉えています。
公の場で見せる森保監督の慎重な采配や、試合後の安堵の表情からも、予選を首位で通過し続けることのプレッシャーの大きさが如実に伝わってきます。