比嘉監督の経歴は、高校野球の歴史の中でも極めて異彩を放つ。1999年の第71回選抜高等学校野球大会で、左腕エースとして沖縄県勢初の甲子園優勝を達成。社会人野球を経て2006年に母校の監督に就任すると、わずか2年後の2008年春、27歳の若さでチームを再び頂点へと導いた。同一校で選手・監督の両方で選抜大会を制した人物は史上初という快挙である。
自身が甲子園のプレッシャーやマウンドの独特な気流を知り尽くしているからこそ、ピンチの場面でも冷静沈着なアドバイスを送ることができる。選手目線に立った語り口と、勝負どころで見せる鋭い眼光のギャップが、ナインの強い信頼につながっている。