ハンター試験の合格率は数百万分の一。会場に辿り着くことすら至難の業であり、一次試験の段階で志願者の大半が脱落、あるいは命を落とす。なぜこれほどのリスクを冒してまで人々は受験するのか。理由は明白だ。手に入る権利があまりにも絶大だからである。
世界中の8割の立ち入り禁止区域への立ち入り許可、9割の一般渡航不可国への自由な出入国。これらは冒険家や研究者にとって喉から手が出るほど欲しい権利だ。さらに一流企業レベルの信用力が無条件で手に入り、金融機関からの融資も容易になる。まさに社会のルールを劇的に書き換える力を持つ。