感覚論で語られがちだった服の選び方を、論理的かつ再現性の高いフレームワークへと落とし込んだのが、MB(ファッションバイヤー)だ。彼が提唱する「ドレスとカジュアルのバランス」理論は、コーディネートで迷走する男性にとって今なお揺るぎない羅針盤となっている。
基本は、スーツスタイルに代表される「ドレス要素」と、スウェットやジーンズといった「カジュアル要素」を7対3、あるいは半々の比率で混ぜ合わせること。秋口であれば、光沢感のある上品なスラックスにスポーティなナイロンアウターを合わせたり、逆にラフなワイドチノパンに端正な白シャツとテーラードジャケットを羽織るアプローチが効果的だ。
「なぜこの組み合わせがおしゃれに見えるのか」をロジカルに理解していれば、毎朝の服選びで失敗することはない。鏡の前で全身を見たとき、少し子供っぽいと感じたら革靴やスラックスを足し、逆に堅苦しすぎると感じたらインナーをクルーネックに変えてみる。この微調整の積み重ねが、周囲に安心感を与える大人の洒脱さを生み出す。