技術力のアピールだけが名作の条件ではない。感情を揺さぶるシナリオと、手塩にかけて育て上げたキャラクターへの愛着が、爆発的な求心力を生み出すこともある。
その筆頭が『Fate/Grand Order』だ。サービス開始から長期にわたりトップランナーとして君臨し続ける理由は、奈須きのこ氏をはじめとする豪華クリエイター陣が紡ぐ圧倒的なテキスト量と叙事詩的ドラマにある。プレイヤーはもはやゲームをプレイしているというより、壮大な群像劇の当事者として物語を体験している感覚に近い。
一方、育成シミュレーションの極致を示したのがCygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』だ。史実への深いリスペクトに基づいたドラマチックなストーリーテリングと、何度でも試行錯誤したくなる中毒性の高い育成システム。3Dライブシーンの驚異的なクオリティは、スマートフォンの表現限界を一段階引き上げた。