今季のトレンドを決定づけているのは、クラシックな筆記体とモダンな抜け感を掛け合わせたハイブリッドスタイルだ。かつてのような厳格なルールに縛られたレタリングではなく、あえて文字の傾きやベースラインを自由に上下させる「バウンスレタリング」が圧倒的な支持を集めている。特に「Merry Christmas」の先頭の大文字「M」と「C」を大胆に大きく描き、続く小文字をリズミカルに躍動させるだけで、紙面全体に心地よい音楽のようなグルーヴが生まれる。
初心者でも失敗しない最大のコツは、線の太さに極端なコントラストをつけることにある。ペン先を押し下げて引く縦のライン(ダウンスローク)は太く力強く、下から上へと払う横や斜めのライン(アップスローク)は羽のように軽く細く。この緩急を意識するだけで、見慣れたアルファベットが劇的に洗練されたグラフィックへと変貌する。余白には繊細なモミの小枝や、不規則に散らしたゴールドのドットを数粒添えるだけで、シンプルながら息をのむほど美しいカードが完成する。