根元が不自然に潰れる現象の主な原因は、薬剤の塗布位置とアイロンワークの角度にある。縮毛矯正は毛髪内部のシスチン結合を切断し、熱によって再結合させる高度な化学処理だ。本来、頭皮から1〜1.5センチ程度の安全域を空けて薬剤を塗布すべきところを、根元ギリギリまで薬剤を付けてしまうと、毛根本来の立ち上がりが失われて頭皮に髪が張り付いてしまう。
日本毛髪科学協会に所属する毛髪診断士は、毛髪の生え癖を無視した過度なアイロンプレスに警鐘を鳴らす。根元の立ち上がりを維持するためには、頭皮に対して適切なパネル角度(ステム)を保ちながらアイロンを滑らせる必要がある。しかし、アイロンの圧力を均一にかけすぎたり、根元を極端に引っ張りながらプレスしたりすると、髪の断面が押し潰され、立体感のない人工的な直毛ができあがってしまう。