遅延や欠航が発生した際、最もトラブルになりやすいのがピーチの遅延補償をめぐる認識のギャップです。LCCの約款は大手キャリアと大きく異なっており、過度な補償を期待していると現場で強い不満を抱くことになります。
1. 振替と返金のルール
便の大幅な遅延(一般的に便や状況により所定の基準を超える場合)や欠航が確定した場合、運賃タイプ(シンプルピーチ、バリューピーチ、プライムピーチ)に関わらず、利用客には以下の選択肢が提供されます。
- 自社便への振替:ピーチの空席がある同一区間の後続便、または指定期間内の別日便へ手数料なしで振替手続きが可能。
- 全額返金:支払った運賃、各種諸税、指定座席料金などを全額払い戻し(クレジットカードへの返金、またはピーチポイントでの払戻)。
2. 他社便振替・宿泊交通費は原則「補償なし」
大手航空会社であれば、自社便が飛ばない場合にライバル会社のフライトや新幹線の切符を手配してくれるケースがありますが、欠航時の他社便振替はピーチでは行われません。また、ピーチの最終便が遅延して終電を逃した場合や、空港周辺での宿泊を余儀なくされた場合でも、ホテル代やタクシー代などの付随費用は一切補償されないのが運送約款上の原則です。この割り切った契約形態こそが、低価格運賃の根幹を支えています。