1934年の開設以来、90年以上の歴史を刻んできた慶應義塾大学日吉キャンパス 施設と歴史には、近代建築の美しさと最先端の研究設備、そして激動の歴史遺産が混然一体となって息づいています。
正門を抜けると真っ直ぐに伸びる慶應日吉キャンパス 銀杏並木は、長さ約220メートルにわたり約100本のイチョウが立ち並ぶキャンパスのシンボルです。新緑の春、鮮やかな緑が茂る夏、そして秋には見事な黄金色のトンネルを形成し、学生だけでなく地域住民の憩いの場となっています。
並木道の正面奥に鎮座するのが、入学式や卒業式をはじめとする重要行事、体育館機能を担う慶應義塾大学日吉記念館です。2020年に建て替えられた現在の記念館は、旧記念館の荘厳な意匠を継承しつつ、最新の免震構造と音響・空調設備を備えた多目的ホールとして稼働しています。
また、学術情報基盤の中心である慶應義塾大学日吉メディアセンター(日吉図書館)は、約70万冊に及ぶ膨大な蔵書と電子ジャーナル環境、グループワーク用のコラボレーションエリアを完備。レポート作成や試験対策期間には多くの学生で終日賑わいを見せます。
駅直結の複合型施設として注目されるのが慶應日吉キャンパス 協生館です。慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール/KBS)やシステムデザイン・マネジメント研究科(SDM)、メディアデザイン研究科(KMD)が入居するほか、低層部には地域に開かれた大型フィットネスクラブ、レストラン、カフェ、会議ホールが配置され、産官学連携と地域共生のモデルケースとなっています。
特筆すべき歴史的遺構として、キャンパスの地下には第二次世界大戦末期に旧日本海軍の連合艦隊司令部が置かれた「日吉台地下壕」が存在します。戦争の記憶を今に伝える貴重な戦争遺跡として保存・公開活動が行われており、日吉キャンパスが歩んできた重層的な歴史の証人となっています。