近年、福岡市内の宿泊市場では大きな地殻変動が起きている。かつてキッチン設備といえば、長期滞在専用のウィークリーマンションや低価格な民泊のイメージが強かった。しかし現在、その常識は完全に覆されている。
大手ホテルチェーンや外資系ブランドが相次いで参入し、ハイエンドなデザインと本格的な調理設備を両立させた「レジデンシャルホテル」が市内に続々と誕生。IH調理器はもちろん、大型冷蔵庫、電子レンジ、洗剤付きの食器洗浄機、さらにはバルミューダなどの高級トースターまで標準装備する部屋が珍しくなくなった。
運営側の最新情報によると、利用層の約4割が3泊以上の長期滞在客であり、その満足度は従来のビジネスホテルを大きく上回っている。利用者のニーズに合わせた柔軟なサービス設計が、新たな需要を掘り起こしている状況だ。