価格破壊を実現していた一方で、気になるのは滞在環境のクオリティです。安かろう悪かろうではリピーターはつきません。当時の設備面を振り返ると、極限のシンプル設計が浮き彫りになります。
まずアメニティに関して、歯ブラシ、カミソリ、スリッパ、バスタオルなどはすべてフロントでの有料販売・レンタルとなっていました。シャンプーやボディソープは共有シャワーブースに備え付けられていたものの、持参が基本ルールでした。
気になるシャワー設備は共用フロアに複数台設置されており、脱衣スペースとシャワーブースが直結した省スペースタイプ。混雑する夜間や早朝には順番待ちが発生することもありましたが、水圧や給湯温度に関しては実用レベルを維持していました。
また、防犯面やプライバシーへの配慮として女性専用フロアが設けられていた点は、女性の一人旅ユーザーから一定の支持を集めていました。専用フロアへはセキュリティキーがなければ立ち入れない構造になっており、最低限のプライバシー確保に配慮されていたといえます。