『ハイキュー!!』という作品の根底にあるテーマは「繋ぐ」ことだ。バレーボールにおいてボールを落とさないために繋ぐように、メドレーの編曲者たちもまた、曲と曲をいかに美しく、かつ劇的に繋ぐかに心血を注いでいる。キー(調性)の遷移やテンポの微調整など、職人技とも言えるDJミックス技術が光る。
例えば、Tacicaの「天地ガエシ」のラストのアウトロから、NICO Touches the Wallsの「天地ガエシ」や「マシ・マシ」へと繋がる瞬間。あるいは、静かなバラード調のエンディング曲から、一気に爆発的なオープニング曲へと転調するスリル。この「繋ぎの美学」があるからこそ、リスナーは途中で再生を止めることができず、気がつけば1時間が経過しているといった事態に陥る。