映画界から追放同然の扱いを受けながらも、彼は決して屈しなかった。当時、急速に普及しつつあったテレビ放送業界へと果敢に打って出たのだ。その挑戦の象徴が、伝説のクイズ番組『クイズタイムショック』である。
「現代は時間との戦いです」という名フレーズとともに見せた、冷徹でありながら知的で洗練された司会ぶり。視聴者は彼の一挙手一投足に釘付けになった。映画スターのプライドに固執することなく、新しいメディアの特性を誰よりも早く見抜き、自らのステージへと変えてみせる。その卓越したセルフプロデュース能力は、まさに時代の一歩先を行くものだった。