本作最大の魅力は、前代未聞のスケーリングで描かれる救命アクションだ。大規模な火災現場や高層ビルでの爆発事故など、一刻を争う最前線にERカーで乗り込むダイナミズムは、息をのむ興奮をもたらす。従来の医療モノの常識を打ち破る重厚なアクションシーンが怒涛の勢いで押し寄せる。
だが、真に人々の心を揺さぶるのは、その過酷な現場で繰り広げられる濃厚なヒューマンドラマだ。極限状態の中で試される人間性の尊さ、仲間を信じ抜く力、そしてひとつの命を繋ぐために差し出される情熱。登場人物一人ひとりが抱える葛藤や覚悟がていねいに紡がれるからこそ、観る者は涙を禁じ得ない。