沖縄の高校野球を語る上で、興南高校とのライバル関係は避けて通れない。互いにしのぎを削り、切磋琢磨してきた歴史があるからこそ、沖縄全体のレベルが引き上げられてきた。県大会の決勝で相まみえるたび、スタンドは超満員の熱気に包まれる。ライバルの存在が、常に指揮官の背中を押し続けてきた。
しかし、視線は常に全国の強豪校へと向けられている。近畿や関東の超強豪校が持つ選手層の厚さ、フィジカルの強さに対し、どのように立ち向かうのか。球速だけに頼らない変化球の精度、走塁でのプレッシャー、そして相手の守備シフトの裏をかく頭脳的プレイ。全国の壁を破るための新たな仕掛けは、すでに毎日の練習の中に組み込まれている。