近年、教育界で最も重視されているキーワードの一つが「非認知能力」である。テストの点数では測れない粘り強さ、自己コントロール力、そして試行錯誤する探究心。こうした能力の育成に向けて、文部科学省が推進する新たな学習指導の方向性とも、クリップを使った指先運動は見事に合致している。
クリップを繋げて長い鎖を作ろうとするとき、途中で外れてしまったり、思うような角度に曲がらなかったりする失敗はつきものだ。「どうすれば崩れないか」「どの向きで繋げば強い強度が得られるか」。子どもたちは自ら仮説を立て、手元を動かし、失敗から学ぶ。これこそが、予測不能な時代を生き抜くために必要な探究学習の原点に他ならない。