やすべえの代名詞とも言えるのが、並盛(220g)、中盛(330g)、大盛(440g)、さらには特大盛(550g)まで全て「同一料金」で提供する破格の価格設定だ。一般的なつけ麺専門店では麺の増量ごとに追加料金が発生するのが常識だが、やすべえはこの常識を真っ向から覆し続けている。
なぜこの大盤振る舞いが成立するのか。その鍵は、自社流通網の最適化と驚異的な客席回転率にある。麺をたっぷり食べたい若者や現場ワーカーの満足度を極限まで高めることで、客足を絶やさず、スケールメリットによって原材料コストを相殺する。値上げラッシュに疲弊する現代の生活者にとって、この明朗かつ気風の良いボリューム設定は、もはや救済に近い魅力として機能している。