定数を巡る熾烈な争いは、現職の堅実な地盤と新人の突進力が激しく衝突する構図となった。開票率が90%を超えた段階で、当確ランプが次々と灯る。上位当選を果たしたのは、子育て支援の拡充と地元産業のDX化を掲げた無所属の新人候補だった。草の根の対話集会を重ね、これまで政治に関心の薄かった層を巧みに取り込んだ戦略が功を奏した形だ。
一方で、長年議会を牽引してきたベテラン現職の中には、組織票の引き締めに苦心し、当落線上で冷や汗をかいた者も少なくない。地縁や血縁に頼る従来の選挙手法が通用しにくくなっている現実を、今回の結果は冷徹に突きつけている。世代交代の波は確実に押し寄せており、たつの市議会に吹き込む新たな風がどのような化学反応を起こすのか、市民の関心はすでに次の議会初日へと向いている。