Q1:クループ症候群の原因ウイルスにかかった兄弟は、必ずクループになりますか?
A1:必ずしもクループを発症するわけではありません。同じパラインフルエンザウイルス等に感染しても、喉の気道が十分に広くなっている年長児(4〜5歳以上)であれば、単なる鼻風邪や咳、軽い声がれ程度で治まるケースがほとんどです。ただし、感染した兄弟が3歳未満である場合は気道が狭いため、クループ特有の犬吠様咳嗽を発症する確率が高くなります。兄弟間での咳の性質の変化を慎重に観察してください。
Q2:大人にもうつると聞きましたが、重症化して呼吸困難になることはありますか?
A2:大人が原因ウイルスに感染しても、声帯周囲の構造が強固で気道が広いため、窒息を伴うような重症クループに進行することは極めて稀です。大人の場合は「のどの激しい痛み」「声が全く出なくなる声帯炎」「長引く咳」として現れることが大半です。ただし、高齢者や重度の喘息などの基礎疾患がある方は気管支炎等へ進展するリスクがあるため、乳幼児の看病時はマスク着用と手指消毒を徹底してください。
Q3:夜間に急にケンケンした咳が出始めたとき、まず親ができる応急処置は何ですか?
A3:まずは部屋の湿度を上げてください。加湿器を近づけるか、洗面所や浴室でお湯を出して立ち上る湯気を吸わせると、腫れた粘膜が湿潤して呼吸が楽になることがあります。また、寝かせた状態よりも、抱っこして上体を少し起こした姿勢(起座呼吸)を取らせることで、気道への圧迫が緩和されます。水分を一口飲ませて落ち着かせることも有効ですが、息を吸うたびに胸が凹むような陥没呼吸が見られる場合は、応急処置に時間をかけず直ちに夜間救急を受診してください。